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「越前がに」とはズワイガニのオスのことで、福井県沖で水揚げされるもののみを指します。越前がに漁の解禁期間は旬を迎える11月6日から3月20日の約5ヶ月間。当店の販売も3月20日で終わります。この期間以外に「越前がに」があるとしたら、冷凍ものか水槽でやせ細ったかになのでご注意ください。 1kgを超えるのに10年ほどかかり、甲羅の幅は12〜15cm、全長70〜80cmくらいまで大きくなります。水深200m〜400m、水温1度〜3度ほどの暗く冷たい海の底に生息しているため、かに漁は底引き網で行われます。 価格はその時期により違いますが、1.0kgで15,000円、1.2kgクラスだと20,000円は超えます。ほんの100gぐらいの差とその時期によって価格がずいぶん違うのが越前がにの世界です。 |
メスを「せいこ」といい、産卵は1月下旬〜3月。11月6日にオスとともに解禁になり、資源保護のため1月10日に禁漁になります。 せいこはオスより小さく、おなかに卵を抱えています。きれいなオレンジがかった色をしているのが未受精卵、「あかこ」と呼ばれます。暗い赤でワイン色をしている卵は、すでに受精を終えた卵で、「くろこ」と呼ばれます。 甲羅の中には「内子」と呼ばれる赤いみそがあり、このみそがまたおいしく、卵とともにせいこの人気がある原因となっています。地元ではその価格の安さ(1,000円〜2,000円ほど)から、解禁とともにスーパーなどに並び、旬の味覚を多くの人に提供しています。 |
福井県で越前がにが水揚げされる港として有名なのは、三国町の「三国港」と越前町の「越前港」だと思われるでしょうか?実際は越前町の「小樟(ここのぎ)港」や「大樟(おこのぎ)港」などの総称が「越前漁港」となります。 近年、各都道府県の漁業組合は、輸入ズワイガニを地元でとれたかにに見せかけて売りさばく「産地偽造」の被害から身を守るため、地元で水揚げされたかにに地元産を証明する「標識」(プラスチック製のタグ。表と裏に産地と港の名前が書いてある)をつけるようになりました。福井県なら黄色、石川・兵庫が青色、京都府が緑色といった具合ですね。 福井の場合は表に「越前がに」、裏に三国町なら「三国町」、越前町の各漁港なら「越前港」と書かれています。当店でもこの「越前がに」「三国港」と書かれた黄タグをつけられた越前がにのみ販売いたしております。 すべてのかには、港で漁師がセリにかける前にタグをとりつけるため、地元産ならタグのついていないものは無いはずです。必ず一方の大きいつめ(人間の親指)の根元にとりつけてありますので、別の場所なら怪しいと思ってください。 本店「民宿あらや」にご宿泊に来られるお客様の中にも、過去にあまりに安かったので飛びついたらだまされたという方がいらっしゃいました。どうぞ安すぎるお店にはお気を付けください。 |
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越前がにの季節に福井の海沿いを走っていると、ゆでた越前がにを道路側に並べて、観光客相手におみやげとして販売している店をよく見かけます。越前がには鮮度が命です。買うときは、すでにゆでられたかにではなく、水槽のかにをゆでて持って帰ることをおすすめします。 本店の「民宿あらや」では、決してゆでてはおきません。お客様にいけすのかにを見ていただき、これというものを実際に手にとって選び、かにの重さを確認していただいてからゆで始めます。30分ほどお待たせしますが、ぜひゆでたてのかにをお持ち帰りください。 越前がには工場製品ではありませんから、1パイ1パイ重さも身詰まりも違います。ゆでてあるものを買われる際にもぜひ、自分の手にとって確認してからお買いになってください。 |