★越前蟹専門 越前がに倶楽部★ 越前がにはこんな風にゆでてます。
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越前がには11月8日より3月20日まで。かに漁解禁期間限定販売。
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越前がに倶楽部トップ 越前がにウンチク |
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三国港で越前がにのセリがあると、生きたまま本店「民宿 あらや」のいけすに運び込まれます。あらやではお食事のお客様に、実際にいけすの生きたかにを指名していただき、それをその場でしめてから、大鍋でゆがいてアツアツをお出ししています。 絶対に冷凍や死んだ越前がには使いません! 信用を落としてしまいますから。 お客様には30分ほどお待たせしてしまいますが、冷凍ものや死んだかにとの味の差は歴然としています。 |
私は越前がにをゆでるのに、コツはいらないと思っています。ただ、越前がにはとても高価な食品です。当店の扱う越前がには八千円から二万円、これだけお客様からいただくのです。年に一度、恒例行事として楽しみに来ていただく方もいらっしゃいます。大事なことはコツより、お客様に感謝して一パイ一パイ丁寧にゆでることだと私は思います。 |
これはいつも私が心に留めていることです。 | ||
1.塩はすこし多めに 越前がには「浜ゆで」などといって塩だけでゆでます。塩の多少が味の決め手ですね。お食事のお客様にはゆでたてのアツアツを食べていただきますから、塩を少なめにしてかに本来の味を引き出せば、かに酢なしで充分においしく召し上がっていただけると思います。 「越前がに倶楽部」のお客様にはゆでたものをいったん冷まして送りますので、食べる際にはかに酢をつけることになるでしょう。かに酢をつけるなら塩をすこしだけ多めに入れた方がいいと思います。かに酢に味が負けてしますからです。 ちなみに、ご宿泊のお客様やお酒をたくさん飲まれる常連さんにも塩を多めにしています。お酒を飲むと舌が鈍りますから。 |
2.死なない程度にぐったり 越前がにとゆでるときは、いけすから生きたかにを出していったんしめます。しめるというのは、生きたかにって当然足をバタバタさせてますよね。そのまま沸騰させた湯につけると、暴れて足がポロポロとれてしまいます。だからたらいに真水を張って、そこに入れて呼吸を出来なくさせるわけです。私は死なない程度にぐったりさせてます。15分ほどでしょうか。その間に大鍋に水を張り、塩を入れて準備を整え、グラグラ湯が沸いたら放り込みます。 このとき30分、40分と水につけっぱなしにして完全に殺してしまうと、私だけかもしれませんが味が落ちる気がするのです。 |
3.アクをこまめにとる カニやエビなどの甲殻類はアクがよく出ます。これは殻が溶けたり、体表の汚れやぬめりが出るもので、体液は湯の中で白く固まります。これらのアクは鍋の縁につき、かにの体内にも入るわけですから、越前がにのかに味噌に混じったら大変なことです。お客様に申し訳が立ちません。私が5ハイも10パイもいっぺんにゆでたくないのはそのせいです。 |
4.いけすのかには一週間で使い切る! |
5.配送の直前まで生かしておく |
通信販売でよく出回っている冷凍ズワイガニと越前がにの浜ゆでとの違いをご存知ですか?越前がにもズワイガニと呼ばれますが、味はもちろん、形状も産地もゆで方も違います。 たいがい冷凍ズワイガニの産地はカナダやロシア、オホーツク、アラスカなどで、日本の工場で加工され「国内産」となります。味は越前がになどと比べ、身に甘みがない、冷凍なのでパサパサ、かにみそがイマイチです。形状は国内産と比べて外国産は足が短いですね。 |
外国のかに漁船は大型で、いっぺんに捕って船上でゆで上げ、冷凍にかけます。1パイ1パイの大きさや塩の加減など関係なし。味に差がつくのは当たり前なのです。 こういうかには、安価で輸入されるので多くで回っていますが、大切な方に贈ったり、丸ごとそのままの味を楽しむのには向きませんね。かにチャーハンなどお料理の材料に向いています。 ただ私は、冷凍ズワイガニを商売にすることはできません。お客様の信用を無くすことが恐いのです。それに11月には「またかにの季節がやってきたなぁ」、3月には「もうかにも終わりだなぁ」なんていうのも、一つの楽しみなんです。 |